3 滑川の遺跡

(1)金木場と向畑遺跡

 国道6号、日立バイパス改築工事に伴う記録保存のため、発掘調査が行われ、昭和63年一段落した。金木場、向畑遺跡の調査は一部の調査であったが、下記のようなことが明らかになった。 遺構は、・縄文前期の 住居跡5軒。・奈良平安時代の住居跡88軒。・掘立柱建物跡5棟。・溝二条で縄文時代の住居跡に奈良時代の住居くいこみ、更に平安時代の住居跡が重なりあっていた。 また、遺物では、土師器杯、高台付杯、甕、鉢、墨書土器、須恵器杯、壺、蓋、高杯、盤、皿、硯、高盤、摺鉢、灰釉陶器壺、緑釉陶器皿などの用器のほかに、 砥石、紡錘車、鉄鏃、鎌、斧、刀子などの金属品と、役人の身分を示す青銅製帯金具が出土している。 これらの遺物から、8世紀後半頃から9世紀初めにかけて里長などが住み、役所があったものと考えられる。

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

←  前へ 次へ  →
Copyright © 2020 滑川学区コミュニティ推進会 All Rights Reserved.