4 神社、仏閣と民間信仰

(1)鹽竈神社

 旧村社。例祭は4月8日(春季祈願祭)
創立は、伝えられるところによると、天正13年(1585年)友部山直城主の家士、石神左衛門や別当鏡智院、領民代表らによって、塩浜産業の活盛祈願のために、陸奥国、宮城郡の鹽竈神社の神を分霊し、遷座したのにはじまるという。
 主祭神は、塩土翁伎命(シオツチオキノミコト)(神話、海幸彦、山幸彦の話で、釣針をなくした山幸彦に針のさがし方を教えた海神が塩土翁伎命である)で、そのほか、大田命、猿田彦命、事勝国勝長狭命、興田命、天細女命の神々も祀られており、六柱の神々が祀られているところから、鹽竈六所明神ともいわれている。 また、このことに因んで、この辺の小字名を六所平という。神社には、昔、「鹽竈六所大明神」と藤田東湖が書いたのぼりが二流あったが、今は所在がはっきりしない。
 神社の境内地は319坪、境内所有地山林1500坪で、境内には次の六つの末社が祀られている。

  • 稲荷神社、祭神、保食命
  • 熊野神社、祭神、橡樟日命
  • 諏訪神社、祭神、建御名方命(タケミナカタノミコト)
  • 津嶋神社、祭神、素盞鳴命
  • 愛宕神社、祭神、加具突智命
  • 北野神社、祭神、菅原道真

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

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