発刊に当たって

会長

日立市滑川交流センター運営委員会 委員長

日立市滑川学区コミュニティ推進会 会長 

遠藤 進

 滑川は、西に阿武隈の山系を有し、東には太平洋を望み、古代より人の住みついたと言われる、気候温暖な地であります。
 滑川村として、農林漁業を主として生活し、栄えて来ましたが、明治22年町村合併によって、宮田村と合併し、日立村が誕生し、その後助川町を始め近隣町村の合併により、現在の人口20万都市、「日立市」となりました。即ち日立市の元祖と言える地であります。
 日立市は、かつての「大煙突」に象徴されるように、近代産業企業のまちとして発展をみた経緯がありますが、滑川の地域はそのなかでありながら、自然環境を維持し、歴史的、文化的に多くの発展をみながら、住環境の良い地域と言われて居ります。
 今回、「滑川の歴史と景勝」を発行することは、平成元年に滑川公民館が開館し、その時期にコミュニティ推進協議会の事業として日立市小学校全学区を対象にコミュニティマップを作ることになり、公民館長(大田瑞穂氏)を中心に実行委員会を立ち上げ、地域の資料を集めて、市内第1号のマップを発行致しました。その時の調査資料がマップとして表示出来なかった分が多く残されて居り今回はその資料を含めてより詳細に説明を加え発刊するものであります。
 平成16年には、公民館、開館15周年の節目の年として記念誌を発刊してありますので、その以前の昔の歴史を現すものであります。
 この発刊にあたって、大田元公民館長をはじめ、当時の実行委員の皆さんで、又、資料を提供して下さった方々に感謝申し上げます。
 現在は、平成18年4月より、滑川公民館も滑川交流センターと名称変更し、市の指定管理者制度による完全自主運営となって居ります。したがって運営委員会を組織し、市民活動の拠点として活躍して居ります。
 おわりに、本書を通して、住民に親しまれて、多くの歴史を知り、郷土愛を育み、何よりも滑川に「住みたい」「住んで良かった」地域とし、誇りを持って住むまち滑川となりますように願って止みません。

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

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