(6)庵寺

 昔から、庵又は庵寺といわれてきたところで、境内にある石碑石仏の中には、明治9年(1772年)の文字が見えることからも、かなり古い寺跡といえよう。
 石碑・石仏には、大日如来碑、地蔵像、観音像等の石仏のほか、光明真言の石塔がある。この石塔には、梵字(おん、あ、ぼ、きゃ、べい、ろ、しゃ、のう、ま、か、ぼ、だら、ま、に、はん、どま、じんば、ら、ばら、りゃ、や、うん)が円形に刻まれ(曼荼羅)でおり、信者は、これを唱えて大日如来に救いを求めたといわれる。大日如来は、インドの言葉で、マカビルシャナと呼んでおり、マカは「大」、ビルシャナは「太陽」の意味で、大いなる心理を表わす仏様である。
 近年まで、この地で盆踊りなどが行われていたが、今は行われなくなってしまった。

あん寺跡

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

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