(13)三峰神社(三峰講)

 滑川浜古墳の頂上に三峰神社の祠がある。滑川浜近辺160余軒からなる三峰講が今なお続いているという。 毎年、代表の者二人が秩父の三峰神社に参拝し、盗難、火難除けのお札を受けてきて、各家に配っている講である。

(14)津神社

 祭神は大綿津身命という海の神で、滑川浜の鎮守様として、漁業などの安全を祈願した神社である。
 神社は、滑川浜のそそり立つ崖上にあり、新しくつくられた日立バイパス道路に接する。 漁業の衰えた今日、海上に伸びるバイパス道路の安全祈願をする者も増加するのではなかろうか。

(15)百万遍供養塔

 一般に念仏塔という。集落の人々が講をつくり、「ナムアミダブツ」を唱えて、全員の念仏が百万回に達したとき、記念として供養塔が立てられる。 数が多いほど功徳があるといわれ、死後の往生から災難除けなどのご利益があると信じられている。 この塔はもと、砂浜にあったが、昭和48年、がけが崩れて改修工事が行われたとき、道路上にもち上げられたという。 また、この供養塔の下あたりに、岩をくりぬいた米蔵があり、年貢米を水戸藩に船で納めた。

百万遍供養塔

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

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