(4)素鵞神社にまつわる話

 素鵞神社は根本家の氏神様である。今から5代目くらい前とか、又は数百年前くらい前とか、はっきりしないが、先祖が今の滋賀県まで歩いて行き、その地の素鵞神社に参り、金の御神体を受けてきて祀ったのがはじめであるという。 御神体は素鵞之男命であるという。  神を祀ってからは、根本家では、4足(動物)を食べない、祭礼(旧暦の6月15日)前にはきうりを食べない等の習わしがあるそうである。  祠(ほこら)に荒縄を巻いてこわれないようにして、お神輿としてかついだ。 本町、台、山下、滑川上・溜の若衆が、旧暦6月14日にお宮出しをし、塩釜神社のの祭司、石井恒夫氏のご祈祷を受けて、6月15日の祭礼にかついだという。(根本氏の話より)。御輿は浜の方にあり、宿の方になかったので、根本家に頼んで、素鵞神社の祀を御輿としてかつぐようになった。荒縄でからめられてこわれないようにしたといっても、若衆が、かついで暴れたので、御輿はこわれ、修理にかなりの費用がかかった。そんなことで、昭和30年代の中頃から、やめるようになってしまった。(青木氏)

参考資料:『滑川の歴史と景勝』画像を一部転載

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